本記事はエクセル2019で動作確認を行っています。

具体的なコードを教えてほしい。
本記事ではこのような疑問にお答えします。
これからVBAを学ぶ方がスムーズに学習を進められる手助けをしていきます。

[ExcelVBA] セルの書式設定[配置の操作方法]
エクセルにはセルの書式設定で配置の操作が可能です。
エクセル>セルの書式設定>配置
ここでは、セルデータの配置や制御に関する設定をすることができます。
1つずつVBAコードの記述方法を見ていきます。
文字の配置
文字の配置には横位置と縦位置の設定ができます。
横位置
<式>
オブジェクト.HorizontalAlignment=設定値
Sub 文字の横位置() Range("A1").HorizontalAlignment = xlGeneral '標準 Range("A2").HorizontalAlignment = xlLeft '左詰め(インデント) Range("A3").HorizontalAlignment = xlCenter '中央揃え Range("A4").HorizontalAlignment = xlRight '右詰め(インデント) Range("A5").HorizontalAlignment = xlFill '繰り返し Range("A6").HorizontalAlignment = xlJustify '両端揃え Range("A7").HorizontalAlignment = xlCenterAcrossSelection '選択範囲内で中央 Range("A8").HorizontalAlignment = xlDistributed '均等割り付け End Sub
(実行結果)
縦位置
<式>
オブジェクト.VerticalAlignment=設定値
Sub 文字の縦位置() Range("A1").VerticalAlignment = xlTop '上詰め Range("A2").VerticalAlignment = xlCenter '中央揃え Range("A3").VerticalAlignment = xlBottom '下詰め Range("A4").VerticalAlignment = xlJustify '両端揃え Range("A5").VerticalAlignment = xlDistributed '均等割り付け End Sub
(実行結果)
文字の制御
文字の制御には3種類の設定ができます
折り返して全体を表示する
<式>
オブジェクト.WrapText=TrueかFalse
Trueを設定した場合、文字を折り返します。
Falseを設定した場合、文字を折り返しません。
縮小して全体を表示する
<式>
オブジェクト.ShrinkToFit=TrueかFalse
Trueを設定した場合、 縮小します。
False を設定した場合、縮小しません。
セルの結合と解除
セルの結合方法
<式>
オブジェクト.Merge
(例)Range("A1:C4")を結合させる。
→Range("A1:C4").Merge
引数にTrueを使用すれば、行ごとの結合もできます。
(例)Range("A1:C4")を行ごとに結合させる。
→Range("A1:C4").Merge True
セルの結合を解除方法
<式>
オブジェクト.UnMerge
セル範囲は結合されている1つのセル番地を指定すれば、解除可能。
(例)Range("A1:C4")が結合されている場合
→Range("A1").UnMerge
方向
セルデータの表示を縦にしたり、横にしたり、角度を設定したりできます。
<式>
オブジェクト.Orientation=設定値
内容 | 設定値 |
---|---|
縦 | xlVertical |
横 | xlHorizontal |
角度 | -90から90の数値 |
まとめ
今回はセルデータの配置に関するVBA操作を見てきました。
エクセルのセルの書式設定には他にも、
もVBAで操作可能ですので、あわせて知っておきましょう。
最後まで目を通していただきありがとうございます。