本記事はエクセル2019で動作確認を行っています。

具体的なコードを教えてほしい。
本記事ではこのような疑問にお答えします。
これからVBAを学ぶ方がスムーズに学習を進められる手助けをしていきます。

[ExcelVBA] セルの書式設定[フォント]
エクセルにはセルの書式設定でフォントに関するの操作が可能です。
エクセル>セルの書式設定>フォント
ここでは、セルデータのフォント名・スタイル・サイズ・下線・文字飾りに関する設定をすることができます。
1つずつ見ていきましょう。
①フォント名
<式>
オブジェクト.Font.Name="フォント名"
FontオブジェクトにNameプロパティを設定することで指定できます。
フォント名には”游ゴシック”や”MS 明朝”など、具体的なフォント名を「"(ダブルクォーテーション)」で囲んであげましょう。
②スタイル
スタイルの設定には文字を太文字にしたり、斜体にしたりできます。
太文字
<式>オブジェクト.Font.Bold=TrueかFalse
FontオブジェクトにBoldプロパティを設定することで指定できます。
Trueでセルデータを太文字にできます。
Falseでセルデータを標準に戻します。
斜体
<式>
オブジェクト.Font.Italic=TrueかFalse
FontオブジェクトにItalicプロパティを設定することで指定できます。
Trueでセルデータを斜体にできます。
Falseでセルデータを標準に戻します。
③サイズ
サイズの設定には数値を指定することで、文字の大きさを設定することができます。
<式>
オブジェクト.Font.Size=数値
④下線
下線の設定では文字にさまざまな下線を引くことができます。
<式>
オブジェクト. Font.Underline=設定値
内容 | 設定値 |
---|---|
無し | False |
無し | xlUnderlineStyleNone |
下線 | True |
下線 | xlUnderlineStyleSingle |
二重下線 | xlUnderlineStyleDouble |
下線(会計) | xlUnderlineStyleSingleAccounting |
二重下線(会計) | xlUnderlineStyleDoubleAccounting |
⑤文字飾り
文字飾りには3種類の設定方法があります。
取り消し線
<式>
オブジェクト.Font.strikethrough=TrueかFalse
Trueで取り消し線の実行をします。
Fslseで取り消し線の解除をします。
上付き
<式>
オブジェクト. Font.Superscript=TrueかFalse
Trueで上付きを実行をします。
Fslseで上付きの解除をします。
<式>
下付き
オブジェクト.Font.Subscript=TrueかFalse
Trueで下付きを実行をします。
Fslseで下付きの解除をします。
実際にVBAを記述しよう!
フォントの設定にはオブジェクト名を何度も指定することがでてきます。
そんな時は「Withステートメント」が便利なので使えるようにしましょう。
「Withステートメント」は入れ子(ネスト)にすることで、VBAの記述を減らせ、可読性をよくすることができます。
(式)
With オブジェクト名
内容
End With
Sub ネストなし() Range("A1").Font.Name="MS 明朝" Range("A1").Font.Bold=True Range("A1").Font.Size=30 Range("A1").Font.Underline=xlUnderlineStyleDouble End Sub
Sub ネストあり() With Range("A1").Font .Name="MS 明朝" .Bold=True .Size=30 .Underline=xlUnderlineStyleDouble End With End Sub
上記2つのプロシージャは同じ結果を得ることができます。
まとめ
今回はセルの書式設定でフォントについて解説しました。
エクセルのセルの書式設定には他にも、
もVBAで操作可能ですので、あわせて知っておきましょう。
最後まで目を通していただきありがとうございます。